チタン・銅・真鍮・鉄の性質の違いを理解してキャンプ道具を選定する

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熱の伝わり方を確認する

熱は伝導・対流・放射の3つの現象によって伝わります。

熱伝導

熱が金属の中で高温から低温に伝わる現象のことです。熱の伝導しやすさは、個体>液体>気体です。

熱対流

温度差によって液体や気体の分子が移動する現象のことです。温度が高くなると軽くなり上昇します。

熱放射

放射線によって熱が伝わる現象のことです。熱源は空気中を触れなくても伝わります。

チタンの性質を確認する

  • 融点1,600度
  • 軽くて強い
  • 錆にくい
  • 熱伝導率が低い

強くて錆ないメリットを持つチタンは、ウルトラライトキャンプのスタイルでおなじみの素材です。

極限まで薄くしても強度を保つ素材特性がありますが、加工技術が難しいため価格は高くなりがちです。

熱伝導率が低いため、直火にあたった部分だけが温まるので、炊飯に向いていません。

チタンの比重は4.5で、ステンレスと鉄は7.9なので、同じ大きさであれば、チタンのほうがおよそ半分の重さになります。

銅の性質を確認する

  • 融点1,000度
  • 錆びにくい
  • 熱伝導率が高い

独特のあめ色が美しく、コレクション性の高い素材です。

銅の特徴は圧倒的な熱伝導率の高さで、鉄の約5倍、ステンレスの約24倍の熱伝導率があり、直火調理で均一に熱が広がるため、使いやすいと評判です。

真鍮の性質を確認する

  • 融点800度
  • 錆びやすい
  • 熱伝導率が高い

独特の美しさと、使い込むとくすんだ色に変色していく特徴で、コレクション性が高い素材です。

錆びやすく高価なのでシェラカップに使われることはあまりありませんが、手入れをしてしっかりと磨いていくことで独特の色合いになっていきます。

鉄の性質を理解する

融点1,500度
錆やすい
熱伝導率が高い

鉄は厚みがあるため、蓄熱性がある一方で伝導するのに時間がかかりやすいですが、熱伝導率が高いので均一に熱が広がるのが特徴です。

錆の問題は素材加工の工程で対応可能で、ダッチオーブンやスキレットは黒皮鉄板という素材が使われています。

DX
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